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第2回アートによるまちづくり研究会開催しました。

7月4日(金)18時30分から、一橋大学マーキュリータワー4階3406室にて、第2回アートによるまちづくり研究会を開催しました。
この日は『価値を創る都市へ』(NTT出版)第1章「創造都市の連携と創造産業」を教材とした読書会を行いました。
アートによるまちづくり研究会メンバーである社会学部林ゼミナール3年の内山君、池田さん、大田君の3人がレジュメをもとに報告し、その後参加者全員でディスカッションしました。

当日の研究会の模様を3人の報告者(林ゼミ3年生)がレポートしてくれました。
少々長いですが、お読みいただけると有難いです。(林)

①今日は第2回「アートによるまちづくり研究会」に参加してきました。レジュメの作成指令を受けていたのですが、今週はレポートやら何やら、やらないといけないことが大挙して押し寄せてきたので、大変でした。しかも、まだ課題が残っているので、心休まる暇がありません。林先生が、「宿題を出します」と言った時は、ほんとにどうしたものかと、胆を冷やしました。
研究会の話をすると、普段の大学の講義と違い、社会人の方のお話を聞くことができるので、とても新鮮です。また、研究会に参加している学生さんには、芸術活動に携わっている人も多く、同じ学生でも全然違う視点を持っているので、良い刺激になっています。自分はまだまだ芸術関係の知識が浅いので、これからもっと勉強していかないといけません。
研究会の雰囲気は、林先生が司会をしているだけに、とても和気藹々としています。参加者のみなさんも、芸術には一家言ある方たちばかりで、なかなか面白い集まりになっています。ここで生まれた交流の輪がどんどん広がっていったらいいなと思うので、興味のある方は遠慮なく足を運んでください。飛び入り参加も大歓迎だと思うので、是非奮ってご参加ください!(内山)


②アートによるまちづくり研究会に所属しております林ゼミの池田と申します。
本日は、第二回目の研究会が行われました!
今回の研究会は、私を含め3人の林ゼミ生による『価値を創る都市へー文化戦略と創造都市』の輪読、それをもとにしたディスカッションでした。
今日の文献に出てきた金沢は、近いうちに是非行ってみたいものです。
金沢21世紀美術館などの現代的な施設と伝統的芸術文化の共存するまち・・・魅力的です。
本日は、ディスカッションを通じて参加者みなさんの色んな意見や考えを聞いて、私はまだまだそれを自分の中に取り込んでいくのに精一杯な状況でした。
情けない・・・(>д<) 研究会の回数を重ねるたびに成長していくであろうと前向きに自分を説得しつつ、来月の社会見学(?)が楽しみです。
このまち歩きでは、何を発見できるでしょうか?期待大です!(池田)

③今回の議論では、『価値を創る都市へ――文化戦略と創造都市』の中の「創造都市」や「創造産業」に関する記述が的を射ているかどうかを中心に聞いておりました。
私が考えたことは2つあります。
1つ目は、「創造都市間の連携」の意図するところは何か、ということです。
それは、ある1つの創造的中核が発信したものがスピルオーバーして、その外側の非創造的産業にも影響するだけでなく、他の創造的中核にも影響を与え、その創造的中核はまた新たな発信をして、さらに他の創造的中核に影響を与えていくことにあるのではないか、と考えました。
簡単な言葉で言い換えると、1つの創造的中核が生み出した「波」が他の創造的中核にぶつかって新たな「波」を生み出す、ということを「創造都市間の連携」は意図しているのだろう、と考えました。
議論の中で、この発信を阻害する要因が存在するのではないか、という話がありました。
この観点は今後の議論のキーポイントとなる気がします。
2つ目は、なぜ都市を単位として考える必要があったのか、ということです。
私は、土着文化や、風土、歴史が創造的中核の重要な要素であることにその理由があるのだろうと考えました。
上にあげた要素は、脈々と続いてきた「まちづくり」の活動のなかでそれに携わる人々の中に自ずと形成されるものだと思います。
つまり、創造的中核を形成するには、人々の紐帯やコミュニティーが欠かせないということです。地理的に区分された都市があるところに創造産業クラスターが形成されるのではなく、人々のコミュニティーがあるところに創造産業クラスターは形成されるのではないかと思います。
そのようなコミュニティーは都市単位で形成される、という認識があったから都市を単位として考えたのであろうと考えました。
現代社会は、地域コミュニケーションが希薄化しているという指摘をよく耳にします。
一方で、インターネットなど新たなコミュニケーションツールの登場により、新たなコミュニケーションの「場」が形成されてきています。
この現代社会の動向に照らし合わせて、創造都市を形成するにはどのようにしたらよいのか、果たして都市を単位として考えることは妥当なのか、そういった点も今後議論されていくことになるだろうと思います。(大田)
by kapweb | 2008-07-15 10:50 | アートによるまちづくり研究会
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